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えんどう豆 絹さやの苗育て方 

えんどう豆 絹さやの苗育て方 

収穫初期の若いえんどうを早採りし、さやごと食べるものは、すべて「さやえんどう」と呼びます。つまり、絹さやとスナップエンドウは、どちらも「さやえんどう」なんです。

呼び名が違うのは種類が違うからで、小型でさやが薄いのが「絹さや(絹さやえんどう)」

緑が鮮やかな、さやえんどうは、シャキシャキと歯触りがよく、甘味もあっておいしいですよね。このさやえんどう、成長の段階によって、名前と味わいが変わります。

 

莢を食べる→「サヤエンドウ」

実を食べる→「実エンドウ(グリーンピース)」

莢も実も食べる→「スナップエンドウ」

ちなみに...
幼苗を食べる→「豆苗」

 

【絹さや食べ方と栄養】

きぬさやは他の豆類に比べビタミン類がとても豊富なのが特徴です。特にビタミンCを多

く含んでいます。免疫作用を高めカゼなどの予防になるほか、ストレス予防にも役立ちます。

ゆでて彩りとして煮物に添えるほか、和え物にしたり、汁物に入れても良く合います。

★絹さやのおかか和え

★さっとゆでて、ドレッシングでさっぱり頂くのもオススメです。

 

【エンドウ豆は身近】

えんどうの若い実を「グリーンピース」、熟した実を「えんどう豆」と呼びます。グリーンピースは、しゅうまいの彩りに使われたり、豆ごはんにしたりと普段の料理でよく使われますが、えんどう豆はどんなものに使われているかわかりますか?

実は、えんどう豆はお菓子に使用されることも多く、えんどう豆の中でも「赤えんどう豆」という種類は、みつ豆や豆大福に使われている“あの豆”の正体なんです。

 

【引っ張りだこエンドウ豆】

「えんどう」という植物は、成長の過程で、それぞれ違った楽しみ方ができるのが特徴なんです。

成長初期の若いえんどうは「さやえんどう」として食べることができ、若い豆(実)は、さやから出して「グリーンピース」に、そして完熟した実は「えんどう豆」として収穫し、乾燥させれば長期保存できます。

現在、さやえんどう、グリーンピース、えんどう豆、それぞれの食べ方に適したさまざまな品種が栽培されるようになっています。それにともなって呼び名も複数になったため、違いがわかりにくくなっているかもしれません。

なお、節約食材として人気の「豆苗」は、えんどうの若い芽&つるなんです。

ひとくちに「えんどう」といっても、様々な種類や食べ方があることがわかりましたね。わかるようで、わからない身近な食材の違い。調べてみると、面白い発見がありますね。

【育て方】

絹さやの植付け時期は11月以降
収穫時期は翌年春以降。約5か月~6か月後です。

キヌサヤを育てるときのプランターサイズは標準サイズ(45㎝~)または、大型の深底タイプ(60㎝~)を利用します。

キヌサヤをプランターで栽培する時は株間は15~20㎝あれば十分です。標準サイズのプランターだと3株程度は植えることが可能です。

キヌサヤの栽培に使う用土は市販の培養土を利用するとすぐ植え付け出来て便利で簡単です。
自分で作る時は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせた物を使います。
それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~30g混ぜ合わせます。

植え付け前の準備として、市販のプランターに2~3㎝ほどウォータースペースを残して培養土を入れておくようにします。
植え付ける1か月前までに土作りを済ませておき、植え付けの2週間前に元肥を施しておくようにしましょう。

植付け

サヤエンドウの苗を植え付ける時は根鉢より大きめの穴を掘り、プランターで育てる時は15~20cm間隔、畑で育てる時は30㎝間隔で苗を植え付けていきます。

大きくしてから苗から植えると寒さの被害を受けやすいので、程度の小さな苗を植え付けるようにしてください。

苗をプランターに植え付ける際は、根鉢を壊さないようにポットを逆さに向けて丁寧に取り出しましょう。キヌサヤを植え付けた後は、軽く周辺の土を寄せて株元を手のひらで軽く押さえて根の活着をよくしてやります。
水やり
苗を植え付けた後は、水をたっぷりと与えましょう。

苗を植え付けた後は、根元を軽く押さえて水をたっぷりと与えますが、その後の水やりは用土の表面が乾いたら水やりをする程度で構いません。
サヤエンドウは多湿を嫌うので、乾燥気味に育てるのが良く育つポイントです。特に冬の間の水やりは気温の高い日中に行うようにして回数を少なめにします。
春になって莢が出来始めたら水やりの頻度を増やしましょう。

追肥

追肥のタイミングは花が咲いた時と莢がつき始める時です。株間に化成肥料を約5g程度ばら撒いて周辺の用土と軽く混ぜ合わせて株元に寄せてやりましょう。
花が咲いた後の株の生育が早くなってくる頃から2週間おきに追肥を行います。量と手順は先ほどと同じようにします。
キヌサヤは土が痩せてきたら土寄せを適宜行いましょう。ただし、植え付け初期の土寄せは深くし過ぎると生育が悪くなるので注意が必要です。

支柱

キヌサヤは葉先に巻きづるが伸びてきたら支柱を立てるタイミングです。
キヌサヤの弦は巻き弦で絡みつく力が弱いので、茎と支柱を紐で軽く縛りネットにしっかりと巻きつくように誘引してやりましょう。
春になって莢が出来始めると重みで支柱が倒れてしまうことがあります。支柱は地中にしっかりと差し込み風や実の重みで倒れてしまわないようにしておきましょう。

サヤエンドウの支柱の立て方ですが、地上部分が1.5m程度になる支柱を25~30㎝間隔で苗の横一列に立てロープなどを横向きに20㎝の間隔で張っていきます。間に30cm間隔でひもを3~4段に張ってあげましょう。

株数が多い時はネットを張るのも良いでしょう。間隔が広いと弦の蒔きつく量が少なくなり、春に苗が倒れる原因になるので注意しましょう。

秋植えのキヌサヤは冬越しさせるときに霜や寒さによる冷害にあってしまいます。
寒さ
防寒対策として株元にピートモスや敷き藁を敷いて腐葉土などで覆ってやり、霜や寒風を防ぐために苗の北側に笹竹を立ててやりましょう。
プランター栽培の場合は、北風に直接当たらない陽だまりに移動させるか、寒冷紗などを掛けてやるようにしましょう。

収穫

キヌサヤの収穫のタイミングは、開花後から10日~2週間が収穫適期です。キヌサヤは実が膨らみ始めるころの若莢を食べる野菜なのです。
しっかり実らせてグリーンピースとして食べる時は約40日が収穫適期となります。
収穫する時はハサミやナイフを使って莢の根元付近を切り取って収穫します。実が大きくなり過ぎると急激に生育が衰えるので、こまめに収穫するのが沢山収穫するポイントです。

害虫

キヌサヤに発生しやすい害虫は、ナモグリバエ・アブラムシ・ウラナミシジミ・ヨトウムシなどです。キヌサヤの葉に白い筋が現れた時はハモグリバエやナモグリバエの幼虫の食害にあった跡です。春に多発すると収穫量が減ってしまうので、見つけ次第、処分しましょう。
キヌサヤに発生しやすい病気は、褐斑病・立ち枯れ病・ウイルス病・うどん粉病・炭そ病などです。

キヌサヤが病気になる主な原因は、日光不足・連作による障害・排水性が悪い土壌が大半です。病気が発生しない生育環境をしっかりと整えてから植え付けることが病気の発生を予防する最大のコツです。

 

以上のことをふまえて、ビタミンCが多く含まれている絹さやを、育ててみるのも楽しみですね。ビタミンCには、白血球の機能を高めて風邪予防の効果がある他、体に入った有害物質を解毒したり、ストレス予防にも役立つとされています。

 

yasai

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