プランターで育てキッチン菜園や、葉がつややかなグリーン、葉もかわいいハート型なので、観葉植物としても育てたくなる六方沢わさび。わさびは、日本原産のものです。
歴史は案外古く、奈良時代には薬用として使われていたとする資料もあります。そして室町時代には、現在のように薬味として使われていました。
日本原産で、しかも私たちの祖先がこんなに古くから本わさびを薬用や食用にしていたなんて、日本人の味覚や健康に合うはずですね。
「沢ワサビ」ですが、畑やプランターに植えると「畑ワサビ」や「葉ワサビ」としても使える画期的な水陸両用型のワサビです。上手に育てると、 畑でも沢ワサビのように根を太く育てることができます。
効能を最大限に摂るためには、やはり茎状のものを食べる前にすりおろす方が効果的です。
そして意外なことに、本わさびの茎をそのままかじっても、辛くはないんです!辛味を出すためには、すりおろすことが必要なのです。
すりおろすことで、わさびの細胞組織が破壊され、「ミロシナーゼ」という酵素の働きで辛子油配糖体が分解され、辛味が出るのです。
ビタミンやミネラルなど、一般的な栄養素も豊富に含まれている本わさびですがビタミンCを多く含み、強力な殺菌力を持ちます。
またリュウマチや神経痛、捻挫の湿布薬としても用いられてきました。
本わさびの辛み成分であるAITCには、血流改善以外にもいろんな効果があります。抗菌作用も、そのひとつです。この抗菌作用によって、O-157や寄生虫、細菌やカビなどの繁殖を抑える効果があります。
お刺身に必ず添えられているワサビは、美味しさのためだけではなく、生魚に繁殖しやすい寄生虫や細菌の動きを抑えるための役割も果たしているというわけです。
もちろん、その他の食品にもワサビの抗菌作用は有効です。夏場など、食中毒が心配な季節は、わさびを積極的に使うとより安心ですね。
本わさびの6-MSITCという成分には、美肌効果はもちろん
花粉症にも効く抗酸化作用があり、炎症を抑制する効果があります。それが花粉症にも効くというわけです。今や一年中、花粉症に悩む人は少なくないですから、ぜひ本わさびのパワーを役立てたいですね。
またワサビにはデトックス効果もあるのです。
人間の細胞や身体は、紫外線やストレス、喫煙など様々なことが原因で、「活性酸素」という毒性の強い物質を発生させてしまいます。活性酸素は老化やガン、糖尿病など様々な悪影響を及ぼすもの。わさびの抗酸化力を利用すれば、活性酸素が作られるのを抑え、ガンや老化を予防できるというわけなのです。
※わさびの美肌効果を効率的に得るべく、わさびを使った化粧水やサプリメントもいろいろ出ていますから、うまく利用したいですね。
日本人の食卓に欠かせないワサビ。すりおろしてお刺身やお寿司、そばなどの料理には薬味として利用し、ワサビ漬けやワサビ味噌など、加工食品としても人気があります。また、強い殺菌作用や諸曲を増進させる働きがあることも広く知られています。
葉ワサビの食べ方ですが、新葉の収穫は、花の咲く時期の3月〜5月頃が旬。ワサビは、辛味と香りが持ち味で、塩もみして熱湯をかけ、冷やしてお浸し酢の物、粕漬けなどにしても辛味と香りが良く美味。葉ワサビの根はあまり期待できませんが、あえて収穫するとすれば風味が乏しくなる結実期の4月〜7月は避けたほうが良いようです。
成長した茎葉はサラダや漬物に利用。アク抜きし、お浸しなどもできる。根はすりおろして空気に触れることで辛みが生まれ楽しめます。
漬物、サラダ、三杯酢など。もちろん、おろしわさびとしても・・
水わさびは、文字通り渓流や湧水で栽培され、「谷わさび」「沢わさび」とも呼ばれています。
わさびは水がきれいな場所でしか作れないというお話は、耳にしたことがある方も多いですよね。それは、水わさびのことで、たくさんのきれいな水や一定の気候条件などが必要になります。
一方、畑わさびは水わさびと違って、土の畑で栽培するため、水わさびよりも比較的場所を選ばずに作ることができます。
沢わさびとしても畑わさびとしても栽培できる画期的な水陸両用わさびです。
肥大させた根だけでなく、葉わさび・花わさびとしても利用できます。
本わさび原産の国に住む人だからこそ味わえる、その美味しさと健康効果を、ぜひ堪能してみてくださいね。