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春植えブロッコリー ~春まき春植え葉菜栽培~

春植えブロッコリー ~春まき春植え葉菜栽培~

ブロッコリーは、秋から冬に収穫する夏まき栽培が一般的ですが、春まき春植えは、

まだ寒い時期にタネまきや育成するので、育苗管理や保温がポイントです。
この時期に作る葉菜は、やわらかくておいしさも格別。ぜひ挑戦してみましょう。

ブロッコリーは年2回栽培することができる野菜で、ブロッコリーの旬は、春は4月~5月、秋冬は10月~12月です。

ブロッコリーの春まき栽培の場合、
生育初期は低温で環境がいいのですが、十分な大きさに成長する前に極端な低温にあたってしまうと早くに花芽がつき大きく成長しない「ボトニング」という低温障害になってしまうため、品種を選んで栽培することが、成功の重要ポイントになります。

【ブロッコリーの栄養と品種】

茹でて食べたり、炒め物にしたり、グリル料理に入れたり、ブロッコリーは色どりもよく野菜の王様と呼ばれる栄養も豊富にあるため料理に重宝してくれます。
ブロッコリーの栄養素としては、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、食物繊維、葉酸などが含まれています。

ブロッコリーの品種としては、『緑帝』『緑嶺』『緑笛』『ピクセル』『おはよう』『アーサー』『美緑408』『むつみ』『美緑410』『クリア』『ウィンタードーム』など様々な品種があります。

【こんなお料理に】

♦家庭菜園で収穫した、すずなりブロッコリーと魚介類をトマトソースパスタ

♦ブロッコリー生姜醤油シーチキン和え

♦ウインナーとブロッコリーのマヨネーズパン粉焼き

♦ささみとブロッコリーの塩ニンニク炒め

♦牛蒡とパプリカのブロッコリーのバルサミコ炒め

♦ブロッコリーとクレソンソースのペンネ

♦牛肉とブロッコリーのペッパーオイスター和え

♦つくねとブロッコリーのシャンタンスープ(黒胡椒で締めて)

 

上記以外にも、ベーコントマトにブロッコリーのを加えるだけで美味しいサラダができあがります。グリーンが鮮やかなブロッコリーを加えるだけで素敵料理に変身!味も癖がなく色々なお料理に合い、王様の栄養をいただけるなんて

今日から早速食べたくなりますよね。

 

<ブロッコリーの栄養の効果・効能>

  • 美肌効果(シミやそばかすを防ぐ)
  • 疲労回復、風邪予防、免疫力アップ
  • ガン予防
  • 心臓病や動脈硬化を防ぐ
  • 脳卒中や心筋梗塞、循環器疾患を防ぐ
  • 肥満を改善(糖尿病の予防)
  • コレステロールの低下
  • 血液を凝固に作用
  • 骨の形成を促す
  • むくみ対策、高血圧予防
  • 眼精疲労、視力の維持

【育て方・準備】

ブロッコリーという野菜はですね、苗のウチに寒さ(10度以下)に当たると
「ボトニング(早期抽台)」っていう現象を起こします。
※気温だけでなく栄養状態にも影響を受けるらしいですが。

 

<タネまき時期>:2月中旬~3月中旬

まず、2月中下旬から3月上旬にかけて種を撒くのですが、
外は厳しい気温状態なので、暖房を利かせた温かい空間で苗を育てる必要があります。 
<植え付け時期>:3月中旬~4月中旬

長期間育ててから畑や鉢植えに出します。7.5㎝ポット~9㎝ポットでの育苗が理想と言われています。苗から育てる方が良いかもしれません。

※4月下旬までは、ボトニングが起きる危険が一杯です。
寒すぎると生育が遅れる危険もあります。そこで、畑にはマルチ(畝にビニールを張ること)を敷いて土を温めたり、ブロッコリーを囲むようにビニールトンネルを作ったり
薄い布を掛けて寒さから守ってやる必要があります。

 

ポットは、出来るだけ日当たりがよく暖かな環境で育てるのが良いですが、あまり高温になり過ぎても土壌の乾燥が早まってダメになってしまうので、適度な気温を保つことが大切です。

ビニールハウスの中に入れておくのが無難ですが、家庭では中々準備しづらいものだと勘違いされる人も多いです。スケルトンな棚にビニール袋をかけるだけでも代用可能です。

簡易な仕組みのものなら市販でも安価で購入することが出来るので、温度調節をより簡単にしたい場合は、簡易ビニールハウスの購入を考えると良いです。

水やりと土

また、夜に水やりを行うと「徒長」(植物が無駄に成長し、茎などが余計に伸びてしまうこと)になる原因にもなるので、水やりは朝に行う必要があります。

育苗の次は土作りを行いますが、ここでも条件があります。
ブロッコリーは排水性と保水性の良いジメジメとした肥沃な土壌を好みます。

肥料

本葉が7、8枚頃になると元肥の栄養も減りつつあるので、そこで1度目の追肥を行います。追肥で増えた土はブロッコリーの根元を安定させるために、しっかりと土寄せしておきます。

ブロッコリーの品質向上には欠かせない追肥ですが、頂花蕾(株の中心や先端に出来る花蕾のこと)が出来てからも追肥を行ってしまうと、花茎空洞症の原因になる上につぼみの状態も悪くなってしまうので、極力行わない方が良いです。

しかし、生育が進んでいないと感じた場合は追肥を行うようにし、多少の品質ダウンにつながってもしっかりと育つようにします。

また、この追肥を行うと同時に余った雑草の除草や、病気や食害の点検などを行っておくと良いです。また、肥料に含まれる成分にも色々と条件があります。ブロッコリー栽培に使う肥料は栽培期間を通して、全てリン酸を必要とします。
逆に窒素を含み過ぎても茎葉が生い茂って普段見るブロッコリーの部分である花蕾が出なくなってしまうので、肥料選びにも十分注意が必要になります。

害虫

定植が終わったら、アオムシや芯食い虫などの害虫に食害されないように防虫ネットを

トンネル状に仕掛けます。
防虫ネットは大体1000円ほどで買うことが出来ますが、防虫ネットをかけずにブロッコリーの苗の中核にある生長点が芯食い虫に食われると、そのまま育てるのはかなり難しくなってしまうので、防虫ネットは必ずかけるようにして下さい。

また、害虫対策に「コンパニオンプランツ」(ブロッコリーと並行して他の植物を育てること)というのもオススメです。
ブロッコリーの天敵となる害虫が嫌がる植物を同時に植えることで、その植物を嫌ってブロッコリーにも近づかなくなります。ブロッコリーのコンパニオンプランツで優秀な野菜はレタスなどがあります。

 

 

以上のことをふまえて春まき春植えブロッコリーに挑戦してみましょう。

勉強して管理していけばたくさん収穫して美味しく食すことが出来るので、育ててみる価値は十分にあります。

yasai

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