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すずなりいちご ~素敵イチゴに恋する~

実はいちごは美容的にも健康的にも効果が高く、さらに太りにくいという栄養満点な

素敵フルーツ野菜の1つなのです。

甘酸っぱくてジューシーないちごは、子どもから大人までと大人気の美味しい野菜です。

真っ赤な色の強さとは対照的なころっとした可愛らしいフォルム。緑色の無造作なヘタが可愛らしさを倍増させ、見ればだれもがうれしくなってしまう果物「いちご」。

 

【いちごの栄養】

いちごに多い栄養はビタミンC、次に多いのが葉酸というのが分かります。

いちごの葉酸含有量は、生の果物類では3位に位置しますが、ドリアン生のライチは手軽に食べられる果物ではありません。その反面、身近で手軽に食べられるため、いちごは果物類の中で葉酸の含有量がトップとも言えるでしょう。

いちごの主な栄養成分(可食部100gあたり)

カリウム・・・170mg

ビタミンC・・・62mg

カルシウム・・・17mg

葉酸・・・90μg

食物繊維・・・1.4g

葉酸は女性にとって大切な栄養で、ビタミンB群の一種で赤血球の生産を助ける造血のビタミンです。そのため赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期授乳期のお母さんにとって必要不可欠妊娠前や妊娠中には必要不可欠です。胎児の神経管閉鎖障害リスクを低減する効果があるうえに、ミネラル、マグネシウム、鉄等の栄養成分もあり、さっぱりとした味わいがつわりの時期でも食べやすいです。

 

いちごの栄養は冷凍しても特に問題ないとされています。とくにビタミンCは熱には弱いですが、冷凍しても差ほど変わらないと言われています。

【効能】

風邪の予防 歯槽膿漏 しみ・そばかす ウオノメ 

 

【美のいちご】

さらにイチゴに含まれるポリフェノール(アントシアニン)もメラニンの生成抑制効果を持つため、イチゴは美肌・美白に最適なフルーツだと言えます。

ビタミンCは喫煙やストレスで体内から減少する特徴を持つため、イチゴの豊富なビタミンCは、ビタミンをたくさん摂取しつつストレスも抑えられるという一石二鳥なgoodな美容成分なのです。また、いちごの栄養成分にメタボに効果があったり便秘を改善してくれる作用があります。そしていちごは100gあたり34kcalと他の果物と比べてカロリーが低いです。

ちなみにダイエットするのに最適といわれるバナナは86kcalで、その他りんごは54kcal,キウイ53kcal,もも40kcalと比べてもいちごはカロリーが低いです。

またGI値(グリセミック指数)もいちごは低いです。

 

【いちごの秘密キシリトール】

知る人ぞ知る、いちごの効果・効能の中でも最もマニアックな効果。いちごには100gあたり約350mgのキシリトールが含まれています。この数値はフルーツ界の中でもかなり高く、いちごを食べた後に歯を磨くと、虫歯予防や歯槽膿漏の予防効果が高くなると言われています。

 

 

「すずなりいちご」は、温度や日照条件を気にすることなく簡単にどなたでも栽培ができます。梅雨や夏の高温多湿の中でも、灰色カビやダニなどの病害虫に強く、放任・減農薬栽培でき、家庭菜園に最適な強健いちごです!!
 
育て方のポイント
日当たりがよい場所を好みますので、充分に日光の当たる水はけの良い場所で栽培しましょう。植え付け時に元肥を与え、株が大きくなってきたら追肥を施します。鉢植え・プランター・吊りバスケット・ストロベリーポット・庭植えなど植え方はお好みで自由自在。
秋植えの場合は、9月上旬~11月末頃までに植付けて収穫は翌春からです。
暖かくなるとランナーがどんどん伸びてきますが、実を大きく育てる為に収穫前と収穫中に伸びるランナーはできるだけ摘み取ってください。鉢植えなどにして水を控えめにすると糖度が増します。
収穫
秋植えの場合は、翌春5月下旬頃から秋遅くまで連続収穫できます。(真夏は実数が落ちます)
株の状態を見ながら、肥料切れを起こさないよう追肥を与えてください。
春植え(3月頃)の場合は、6月頃からの収穫になります。

 

どんな時どんな場所にでも必要な「いちご」可愛いのにたくましい「いちご」

上記のことをふまえて、もっといちごを傍で楽しみましょう。

 

 

六方沢わさび  水陸両用 日本原産WASABI

プランターで育てキッチン菜園や、葉がつややかなグリーン、葉もかわいいハート型なので、観葉植物としても育てたくなる六方沢わさび。わさびは、日本原産のものです。

歴史は案外古く、奈良時代には薬用として使われていたとする資料もあります。そして室町時代には、現在のように薬味として使われていました。

日本原産で、しかも私たちの祖先がこんなに古くから本わさびを薬用や食用にしていたなんて、日本人の味覚や健康に合うはずですね。

 

「沢ワサビ」ですが、畑やプランターに植えると「畑ワサビ」や「葉ワサビ」としても使える画期的な水陸両用型のワサビです。上手に育てると、 畑でも沢ワサビのように根を太く育てることができます。

【効能】

効能を最大限に摂るためには、やはり茎状のものを食べる前にすりおろす方が効果的です。

そして意外なことに、本わさびの茎をそのままかじっても、辛くはないんです!辛味を出すためには、すりおろすことが必要なのです。

すりおろすことで、わさびの細胞組織が破壊され、「ミロシナーゼ」という酵素の働きで辛子油配糖体が分解され、辛味が出るのです。

ビタミンやミネラルなど、一般的な栄養素も豊富に含まれている本わさびですがビタミンCを多く含み、強力な殺菌力を持ちます。

またリュウマチや神経痛、捻挫の湿布薬としても用いられてきました。

 

本わさびの辛み成分であるAITCには、血流改善以外にもいろんな効果があります。抗菌作用も、そのひとつです。この抗菌作用によって、O-157や寄生虫、細菌やカビなどの繁殖を抑える効果があります。

お刺身に必ず添えられているワサビは、美味しさのためだけではなく、生魚に繁殖しやすい寄生虫や細菌の動きを抑えるための役割も果たしているというわけです。

もちろん、その他の食品にもワサビの抗菌作用は有効です。夏場など、食中毒が心配な季節は、わさびを積極的に使うとより安心ですね。

本わさびの6-MSITCという成分には、美肌効果はもちろん 

花粉症にも効く抗酸化作用があり、炎症を抑制する効果があります。それが花粉症にも効くというわけです。今や一年中、花粉症に悩む人は少なくないですから、ぜひ本わさびのパワーを役立てたいですね。

またワサビにはデトックス効果もあるのです。

人間の細胞や身体は、紫外線やストレス、喫煙など様々なことが原因で、「活性酸素」という毒性の強い物質を発生させてしまいます。活性酸素は老化やガン、糖尿病など様々な悪影響を及ぼすもの。わさびの抗酸化力を利用すれば、活性酸素が作られるのを抑え、ガンや老化を予防できるというわけなのです。

※わさびの美肌効果を効率的に得るべく、わさびを使った化粧水やサプリメントもいろいろ出ていますから、うまく利用したいですね。

【食べ方】

日本人の食卓に欠かせないワサビ。すりおろしてお刺身やお寿司、そばなどの料理には薬味として利用し、ワサビ漬けやワサビ味噌など、加工食品としても人気があります。また、強い殺菌作用や諸曲を増進させる働きがあることも広く知られています。

葉ワサビの食べ方ですが、新葉の収穫は、花の咲く時期の3月〜5月頃が旬。ワサビは、辛味と香りが持ち味で、塩もみして熱湯をかけ、冷やしてお浸し酢の物、粕漬けなどにしても辛味と香りが良く美味。葉ワサビの根はあまり期待できませんが、あえて収穫するとすれば風味が乏しくなる結実期の4月〜7月は避けたほうが良いようです。

成長した茎葉はサラダや漬物に利用。アク抜きし、お浸しなどもできる。根はすりおろして空気に触れることで辛みが生まれ楽しめます。

漬物、サラダ、三杯酢など。もちろん、おろしわさびとしても・・

【育て方】

水わさびは、文字通り渓流や湧水で栽培され、「谷わさび」「沢わさび」とも呼ばれています。

わさびは水がきれいな場所でしか作れないというお話は、耳にしたことがある方も多いですよね。それは、水わさびのことで、たくさんのきれいな水や一定の気候条件などが必要になります。

一方、畑わさびは水わさびと違って、土の畑で栽培するため、水わさびよりも比較的場所を選ばずに作ることができます。

  • 水栽培の場合
     水のためられるタイプのプランターを用意し、川砂を使って栽培します。流水で栽培するのが理想的ですが、一般家庭では難しいですので、水はにごらないうちにこまめに取り替えます。清涼な水を好むワサビにとってこまめな水替えがポイントです。貯める水の量は表土から2cmほど上に水位を保つようにするのがよいでしょう。
     生育適温は8〜20℃程度で、水温が16〜18℃です。30℃を越えるようなところには置かないようにしましょう。
     直射日光を嫌います。常に薄日が当たるような場所を好みます。
     肥料は春と秋の2回与えます。窒素分が少ない肥料がおすすめです。
    ●畑栽培の場合
     夏の直射日光を嫌うので、半日陰の場所に植えるようにします。生育適温は8〜20℃で、夏の高温を苦手とします。30℃を越えるようなところには置かないようにしましょう。植付けは春、3〜4月と秋の9〜11月です。
     良質の有機質肥料と緩効性の化成肥料を元肥として混ぜておきます。植付け間隔は25cmほどで、植付け時は植え穴にタップリ潅水し、深植えにならないように注意して下さい。
     花ワサビ、葉ワサビの収穫は4〜5月です。根ワサビは2〜3年後の夏に株ごと収穫します。

沢わさびとしても畑わさびとしても栽培できる画期的な水陸両用わさびです。

肥大させた根だけでなく、葉わさび・花わさびとしても利用できます。

本わさび原産の国に住む人だからこそ味わえる、その美味しさと健康効果を、ぜひ堪能してみてくださいね。

 

弾ける一粒 ブルーベリー  ラビットアイ系ブルーベリー

ラビットアイ系は樹形が野生的で実が熟す前にウサギの目のように赤くなります。

ラビットアイ系はこのように幼果がウサギの目のように赤くなることから「ラビットアイ」と呼ばれているんですね!

非常に樹勢が強く野性味溢れる系統で、甘味が強いのが特徴です。

鋸葉で枝葉がワサワサとワイルドに伸びていたらラビットアイ系の可能性が高いです。

ラビットアイ系は、暖地での栽培に向いており、甘味系で育てやすい。しかし若干、皮の厚みや種のざらつきが気になりますが、「ジャンボサイズのラビットアイ」が誕生したりと土壌適応性が群を抜いて高く非常に強健です。

【ブルーベリーの栄養】

ブルーベリーは、抗酸化成分「ポリフェノール」を多く含んでいます。抗酸化成分でる「ポリフェノール」を摂取すると、動脈硬化や脳梗塞を防ぎ、ホルモン促進作用が向上すると言われています。

【効能効果】

血液トラブルの改善ブルーベリーが持つアントシアニンには、その強い抗酸化パワーも注目すべきものです。
アントシアニンの抗酸化パワーは、体の老化を招く活性酸素を除去する効果効能を持っています。抗酸化パワーは、血流をよくする作用があり、体中に血を巡らせて、毛細血管を強くしなやかにしてくれるのです。

毛細血管がもろくなってしまうと、脳梗塞脳卒中、動脈硬化といった恐ろしい病気や怪我が治りにくくなったり、冷え性になったりします。

血液改善は、若さを保つこと!体の老化や病気になることを防ぎ健康に過ごすことに大きく影響するのです。ブルーベリーが持つアントシアニンの抗酸化パワーは大いに活用したいものです。

ブルーベリーと一緒に摂りたい効果的な栄養素は、ルテインです。ルテインはカロチノイドという色素のひとつです。カボチャやインゲン、ブロッコリー、グリーンピース、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。

【育て方】

◆皮の厚み・種の大きさから舌触りに若干ザラつきがある為、ハイブッシュ系に
比べ果実品質はやや劣ると言われてきましたが、品種の選定、栽培方法に気をつければ
十分にハイブッシュ系と変わらない繊細な食味を楽しむことが出来ます。

◆育てやすく甘味系で食べやすいことから生食も栽培も「ビギナー向け」と言えるでしょう。

★育て方★
通常は日当たりのよい場所で管理しますが、冷涼な気候を好む為、夏場は直射日光の当らない涼しい半日陰程度の場所で育てます。西からの日差しをさえぎるようにします。(木陰などが最適)。9月中旬~12月上旬の秋植えか、3月頃の春に植えるのが最適です。
暖地では真冬に植え付けしても大丈夫。寒冷地では春植えをおすすめします。
【鉢での栽培】
春から夏にかけては鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬場は鉢土の表面が乾いたら軽く与えます。
※夏場の乾燥は、果実がしぼんで落ちてしまう原因になりますのでご注意ください。
落葉している冬はほとんど水は欲しがらなくなるので、土が乾きにくくなります。そんな時期は水の与えすぎになりやすいので、土が乾いたら水を与え、根ぐされに注意してください。
【肥料】
3月と収穫後に一般的なブルーベリーの肥料(果樹用肥料等)与えます。
12~2月に寒肥として有機肥料(油粕や牛ふんなど)を与えます。
病害虫はほとんどつきません。まれに高温多湿になるとイラガが発生しますので、発生したら殺虫剤で駆除します。
剪定は、ほとんど必要ありません。混み合った枝や古くなった細枝を落とす程度で大丈夫です。
自然樹形をお楽しみください。

【ブルーベリーの上手な摘み取り方】

「ブルーベリーの実は、引っ張るのでなく、粒の付け根部分を上とか下に向けるように、粒の先を上か下に倒すような気持ちで採ると”ポロン”と上手い具合に収穫出来ます。それとブルーベリーの皮は薄いので、手の力を抜いて1粒づつ優しく摘み採ってください」

【贅沢な食べ方】

掌に軽く小山を作るくらいを片手に盛って、それを一気に口の中へ放り込みます。

「どうでしょう」パクパクプチプチ。モグモグモグ。ゴクリ。ふ~。弾ける1粒1粒がとても不思議な味。甘味や酸味が上手く交じり合って、満足満足。しかしこんな贅沢な食べ方が出来るのも自家栽培の醍醐味ではないでしょうか。

 

以上のことを踏まえて無農薬でも育てやすい可愛いブルーベリーを是非育ててみましょう。

 

弾ける一粒 ブルーベリー   ハイブッシュ系ブルーベリー

ハイブッシュ系は樹形がコンパクトで気品ある感じです。

葉がつるつるしており繊細な感じがしたらハイブッシュ系。

収穫時期は、シーズン前半は6月~7月です。

ハイブッシュ系は、ノーザンハイブッシュ系とサザンハイブッシュ系の2つの系統に分けられています。
ブルーベリー品種改良の歴史は寒冷地栽培向きのノーザンハイブッシュ系からはじまり、後に「暖地でも栽培できるハイブッシュ系」を開発しようというプログラムから誕生したのが「サザンハイブッシュ系」です。

ノーザンハイブッシュ系は寒冷地に適した系統で、果実は酸味系で大粒性。舌触りは繊細で滑らかです。

【ブルーベリーの栄養】

ブルーベリーは目に良いなどと言われていますが、含まれるアントシアニンの効果は膀胱炎などの治療・予防、最近の研究では花粉症にも効果があるとわかりました。

ブルーベリーは、果物や野菜の中でも食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維が多い果物の筆頭に挙げられるバナナですが、ブルーベリーには、そのバナナを上回る豊富な量の食物繊維が含まれています。含有量で比べると、バナナの約2.5倍もあるのです。しかも、不溶性食物繊維と水溶性の食物繊維の両方が含まれている実力派。可愛い小さなひと粒に、食物繊維がダブルで詰まっているなんて、とても優秀な果実ですね。

 

【育て方】

一般的にハイブッシュ系は、自家結実性があり1本でも実をつけます。
(他家受粉させたほうが実は大きくなります。) 
果実品質にたいへん優れ、生食ブルーベリーの醍醐味ともいえる
『酸味と甘みとの調和』を感じさせます。

 ★育て方★
通常は日当たりのよい場所で管理しますが、冷涼な気候を好む為、夏場は直射日光の当らない涼しい半日陰程度の場所で育てます。西からの日差しをさえぎるようにします。(木陰などが最適)。9月中旬~12月上旬の秋植えか、3月頃の春に植えるのが最適です。暖地では真冬に植え付けしても大丈夫。寒冷地では春植えをおすすめします。

【鉢での栽培】
春から夏にかけては鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬場は鉢土の表面が乾いたら軽く与えます。
※夏場の乾燥は、果実がしぼんで落ちてしまう原因になりますのでご注意ください。
落葉している冬はほとんど水は欲しがらなくなるので、土が乾きにくくなります。そんな時期は水の与えすぎになりやすいので、土が乾いたら水を与え、根ぐされに注意してください。
【肥料】
3月と収穫後に一般的なブルーベリーの肥料(果樹用肥料等)与えます。
​12~2月に寒肥として有機肥料(油粕や牛ふんなど)を与えます。。
病害虫はほとんどつきません。まれに高温多湿になるとイラガが発生しますので、発生したら殺虫剤で駆除します。
剪定は、ほとんど必要ありません。混み合った枝や古くなった細枝を落とす程度で大丈夫です。自然樹形をお楽しみください。

 

【ブルーベリーの上手な摘み取り方】

「ブルーベリーの実は、引っ張るのでなく、粒の付け根部分を上とか下に向けるように、粒の先を上か下に倒すような気持ちで採ると”ポロン”と上手い具合に収穫出来ます。それとブルーベリーの皮は薄いので、手の力を抜いて1粒づつ優しく摘み採ってください」

【贅沢な食べ方】

掌に軽く小山を作るくらいを片手に盛って、それを一気に口の中へ放り込みます。

「どうでしょう」パクパクプチプチ。モグモグモグ。ゴクリ。ふ~。弾ける1粒1粒がとても不思議な味。甘味や酸味が上手く交じり合って、満足満足。しかしこんな贅沢な食べ方が出来るのも自家栽培の醍醐味ではないでしょうか。

 

以上のことを踏まえて無農薬でも育てやすい可愛いブルーベリーを是非育ててみましょう。

 

春植えブロッコリー ~春まき春植え葉菜栽培~

ブロッコリーは、秋から冬に収穫する夏まき栽培が一般的ですが、春まき春植えは、

まだ寒い時期にタネまきや育成するので、育苗管理や保温がポイントです。
この時期に作る葉菜は、やわらかくておいしさも格別。ぜひ挑戦してみましょう。

ブロッコリーは年2回栽培することができる野菜で、ブロッコリーの旬は、春は4月~5月、秋冬は10月~12月です。

ブロッコリーの春まき栽培の場合、
生育初期は低温で環境がいいのですが、十分な大きさに成長する前に極端な低温にあたってしまうと早くに花芽がつき大きく成長しない「ボトニング」という低温障害になってしまうため、品種を選んで栽培することが、成功の重要ポイントになります。

【ブロッコリーの栄養と品種】

茹でて食べたり、炒め物にしたり、グリル料理に入れたり、ブロッコリーは色どりもよく野菜の王様と呼ばれる栄養も豊富にあるため料理に重宝してくれます。
ブロッコリーの栄養素としては、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、食物繊維、葉酸などが含まれています。

ブロッコリーの品種としては、『緑帝』『緑嶺』『緑笛』『ピクセル』『おはよう』『アーサー』『美緑408』『むつみ』『美緑410』『クリア』『ウィンタードーム』など様々な品種があります。

【こんなお料理に】

♦家庭菜園で収穫した、すずなりブロッコリーと魚介類をトマトソースパスタ

♦ブロッコリー生姜醤油シーチキン和え

♦ウインナーとブロッコリーのマヨネーズパン粉焼き

♦ささみとブロッコリーの塩ニンニク炒め

♦牛蒡とパプリカのブロッコリーのバルサミコ炒め

♦ブロッコリーとクレソンソースのペンネ

♦牛肉とブロッコリーのペッパーオイスター和え

♦つくねとブロッコリーのシャンタンスープ(黒胡椒で締めて)

 

上記以外にも、ベーコントマトにブロッコリーのを加えるだけで美味しいサラダができあがります。グリーンが鮮やかなブロッコリーを加えるだけで素敵料理に変身!味も癖がなく色々なお料理に合い、王様の栄養をいただけるなんて

今日から早速食べたくなりますよね。

 

<ブロッコリーの栄養の効果・効能>

  • 美肌効果(シミやそばかすを防ぐ)
  • 疲労回復、風邪予防、免疫力アップ
  • ガン予防
  • 心臓病や動脈硬化を防ぐ
  • 脳卒中や心筋梗塞、循環器疾患を防ぐ
  • 肥満を改善(糖尿病の予防)
  • コレステロールの低下
  • 血液を凝固に作用
  • 骨の形成を促す
  • むくみ対策、高血圧予防
  • 眼精疲労、視力の維持

【育て方・準備】

ブロッコリーという野菜はですね、苗のウチに寒さ(10度以下)に当たると
「ボトニング(早期抽台)」っていう現象を起こします。
※気温だけでなく栄養状態にも影響を受けるらしいですが。

 

<タネまき時期>:2月中旬~3月中旬

まず、2月中下旬から3月上旬にかけて種を撒くのですが、
外は厳しい気温状態なので、暖房を利かせた温かい空間で苗を育てる必要があります。 
<植え付け時期>:3月中旬~4月中旬

長期間育ててから畑や鉢植えに出します。7.5㎝ポット~9㎝ポットでの育苗が理想と言われています。苗から育てる方が良いかもしれません。

※4月下旬までは、ボトニングが起きる危険が一杯です。
寒すぎると生育が遅れる危険もあります。そこで、畑にはマルチ(畝にビニールを張ること)を敷いて土を温めたり、ブロッコリーを囲むようにビニールトンネルを作ったり
薄い布を掛けて寒さから守ってやる必要があります。

 

ポットは、出来るだけ日当たりがよく暖かな環境で育てるのが良いですが、あまり高温になり過ぎても土壌の乾燥が早まってダメになってしまうので、適度な気温を保つことが大切です。

ビニールハウスの中に入れておくのが無難ですが、家庭では中々準備しづらいものだと勘違いされる人も多いです。スケルトンな棚にビニール袋をかけるだけでも代用可能です。

簡易な仕組みのものなら市販でも安価で購入することが出来るので、温度調節をより簡単にしたい場合は、簡易ビニールハウスの購入を考えると良いです。

水やりと土

また、夜に水やりを行うと「徒長」(植物が無駄に成長し、茎などが余計に伸びてしまうこと)になる原因にもなるので、水やりは朝に行う必要があります。

育苗の次は土作りを行いますが、ここでも条件があります。
ブロッコリーは排水性と保水性の良いジメジメとした肥沃な土壌を好みます。

肥料

本葉が7、8枚頃になると元肥の栄養も減りつつあるので、そこで1度目の追肥を行います。追肥で増えた土はブロッコリーの根元を安定させるために、しっかりと土寄せしておきます。

ブロッコリーの品質向上には欠かせない追肥ですが、頂花蕾(株の中心や先端に出来る花蕾のこと)が出来てからも追肥を行ってしまうと、花茎空洞症の原因になる上につぼみの状態も悪くなってしまうので、極力行わない方が良いです。

しかし、生育が進んでいないと感じた場合は追肥を行うようにし、多少の品質ダウンにつながってもしっかりと育つようにします。

また、この追肥を行うと同時に余った雑草の除草や、病気や食害の点検などを行っておくと良いです。また、肥料に含まれる成分にも色々と条件があります。ブロッコリー栽培に使う肥料は栽培期間を通して、全てリン酸を必要とします。
逆に窒素を含み過ぎても茎葉が生い茂って普段見るブロッコリーの部分である花蕾が出なくなってしまうので、肥料選びにも十分注意が必要になります。

害虫

定植が終わったら、アオムシや芯食い虫などの害虫に食害されないように防虫ネットを

トンネル状に仕掛けます。
防虫ネットは大体1000円ほどで買うことが出来ますが、防虫ネットをかけずにブロッコリーの苗の中核にある生長点が芯食い虫に食われると、そのまま育てるのはかなり難しくなってしまうので、防虫ネットは必ずかけるようにして下さい。

また、害虫対策に「コンパニオンプランツ」(ブロッコリーと並行して他の植物を育てること)というのもオススメです。
ブロッコリーの天敵となる害虫が嫌がる植物を同時に植えることで、その植物を嫌ってブロッコリーにも近づかなくなります。ブロッコリーのコンパニオンプランツで優秀な野菜はレタスなどがあります。

 

 

以上のことをふまえて春まき春植えブロッコリーに挑戦してみましょう。

勉強して管理していけばたくさん収穫して美味しく食すことが出来るので、育ててみる価値は十分にあります。

えんどう豆 絹さやの苗育て方 

収穫初期の若いえんどうを早採りし、さやごと食べるものは、すべて「さやえんどう」と呼びます。つまり、絹さやとスナップエンドウは、どちらも「さやえんどう」なんです。

呼び名が違うのは種類が違うからで、小型でさやが薄いのが「絹さや(絹さやえんどう)」

緑が鮮やかな、さやえんどうは、シャキシャキと歯触りがよく、甘味もあっておいしいですよね。このさやえんどう、成長の段階によって、名前と味わいが変わります。

 

莢を食べる→「サヤエンドウ」

実を食べる→「実エンドウ(グリーンピース)」

莢も実も食べる→「スナップエンドウ」

ちなみに...
幼苗を食べる→「豆苗」

 

【絹さや食べ方と栄養】

きぬさやは他の豆類に比べビタミン類がとても豊富なのが特徴です。特にビタミンCを多

く含んでいます。免疫作用を高めカゼなどの予防になるほか、ストレス予防にも役立ちます。

ゆでて彩りとして煮物に添えるほか、和え物にしたり、汁物に入れても良く合います。

★絹さやのおかか和え

★さっとゆでて、ドレッシングでさっぱり頂くのもオススメです。

 

【エンドウ豆は身近】

えんどうの若い実を「グリーンピース」、熟した実を「えんどう豆」と呼びます。グリーンピースは、しゅうまいの彩りに使われたり、豆ごはんにしたりと普段の料理でよく使われますが、えんどう豆はどんなものに使われているかわかりますか?

実は、えんどう豆はお菓子に使用されることも多く、えんどう豆の中でも「赤えんどう豆」という種類は、みつ豆や豆大福に使われている“あの豆”の正体なんです。

 

【引っ張りだこエンドウ豆】

「えんどう」という植物は、成長の過程で、それぞれ違った楽しみ方ができるのが特徴なんです。

成長初期の若いえんどうは「さやえんどう」として食べることができ、若い豆(実)は、さやから出して「グリーンピース」に、そして完熟した実は「えんどう豆」として収穫し、乾燥させれば長期保存できます。

現在、さやえんどう、グリーンピース、えんどう豆、それぞれの食べ方に適したさまざまな品種が栽培されるようになっています。それにともなって呼び名も複数になったため、違いがわかりにくくなっているかもしれません。

なお、節約食材として人気の「豆苗」は、えんどうの若い芽&つるなんです。

ひとくちに「えんどう」といっても、様々な種類や食べ方があることがわかりましたね。わかるようで、わからない身近な食材の違い。調べてみると、面白い発見がありますね。

【育て方】

絹さやの植付け時期は11月以降
収穫時期は翌年春以降。約5か月~6か月後です。

キヌサヤを育てるときのプランターサイズは標準サイズ(45㎝~)または、大型の深底タイプ(60㎝~)を利用します。

キヌサヤをプランターで栽培する時は株間は15~20㎝あれば十分です。標準サイズのプランターだと3株程度は植えることが可能です。

キヌサヤの栽培に使う用土は市販の培養土を利用するとすぐ植え付け出来て便利で簡単です。
自分で作る時は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせた物を使います。
それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~30g混ぜ合わせます。

植え付け前の準備として、市販のプランターに2~3㎝ほどウォータースペースを残して培養土を入れておくようにします。
植え付ける1か月前までに土作りを済ませておき、植え付けの2週間前に元肥を施しておくようにしましょう。

植付け

サヤエンドウの苗を植え付ける時は根鉢より大きめの穴を掘り、プランターで育てる時は15~20cm間隔、畑で育てる時は30㎝間隔で苗を植え付けていきます。

大きくしてから苗から植えると寒さの被害を受けやすいので、程度の小さな苗を植え付けるようにしてください。

苗をプランターに植え付ける際は、根鉢を壊さないようにポットを逆さに向けて丁寧に取り出しましょう。キヌサヤを植え付けた後は、軽く周辺の土を寄せて株元を手のひらで軽く押さえて根の活着をよくしてやります。
水やり
苗を植え付けた後は、水をたっぷりと与えましょう。

苗を植え付けた後は、根元を軽く押さえて水をたっぷりと与えますが、その後の水やりは用土の表面が乾いたら水やりをする程度で構いません。
サヤエンドウは多湿を嫌うので、乾燥気味に育てるのが良く育つポイントです。特に冬の間の水やりは気温の高い日中に行うようにして回数を少なめにします。
春になって莢が出来始めたら水やりの頻度を増やしましょう。

追肥

追肥のタイミングは花が咲いた時と莢がつき始める時です。株間に化成肥料を約5g程度ばら撒いて周辺の用土と軽く混ぜ合わせて株元に寄せてやりましょう。
花が咲いた後の株の生育が早くなってくる頃から2週間おきに追肥を行います。量と手順は先ほどと同じようにします。
キヌサヤは土が痩せてきたら土寄せを適宜行いましょう。ただし、植え付け初期の土寄せは深くし過ぎると生育が悪くなるので注意が必要です。

支柱

キヌサヤは葉先に巻きづるが伸びてきたら支柱を立てるタイミングです。
キヌサヤの弦は巻き弦で絡みつく力が弱いので、茎と支柱を紐で軽く縛りネットにしっかりと巻きつくように誘引してやりましょう。
春になって莢が出来始めると重みで支柱が倒れてしまうことがあります。支柱は地中にしっかりと差し込み風や実の重みで倒れてしまわないようにしておきましょう。

サヤエンドウの支柱の立て方ですが、地上部分が1.5m程度になる支柱を25~30㎝間隔で苗の横一列に立てロープなどを横向きに20㎝の間隔で張っていきます。間に30cm間隔でひもを3~4段に張ってあげましょう。

株数が多い時はネットを張るのも良いでしょう。間隔が広いと弦の蒔きつく量が少なくなり、春に苗が倒れる原因になるので注意しましょう。

秋植えのキヌサヤは冬越しさせるときに霜や寒さによる冷害にあってしまいます。
寒さ
防寒対策として株元にピートモスや敷き藁を敷いて腐葉土などで覆ってやり、霜や寒風を防ぐために苗の北側に笹竹を立ててやりましょう。
プランター栽培の場合は、北風に直接当たらない陽だまりに移動させるか、寒冷紗などを掛けてやるようにしましょう。

収穫

キヌサヤの収穫のタイミングは、開花後から10日~2週間が収穫適期です。キヌサヤは実が膨らみ始めるころの若莢を食べる野菜なのです。
しっかり実らせてグリーンピースとして食べる時は約40日が収穫適期となります。
収穫する時はハサミやナイフを使って莢の根元付近を切り取って収穫します。実が大きくなり過ぎると急激に生育が衰えるので、こまめに収穫するのが沢山収穫するポイントです。

害虫

キヌサヤに発生しやすい害虫は、ナモグリバエ・アブラムシ・ウラナミシジミ・ヨトウムシなどです。キヌサヤの葉に白い筋が現れた時はハモグリバエやナモグリバエの幼虫の食害にあった跡です。春に多発すると収穫量が減ってしまうので、見つけ次第、処分しましょう。
キヌサヤに発生しやすい病気は、褐斑病・立ち枯れ病・ウイルス病・うどん粉病・炭そ病などです。

キヌサヤが病気になる主な原因は、日光不足・連作による障害・排水性が悪い土壌が大半です。病気が発生しない生育環境をしっかりと整えてから植え付けることが病気の発生を予防する最大のコツです。

 

以上のことをふまえて、ビタミンCが多く含まれている絹さやを、育ててみるのも楽しみですね。ビタミンCには、白血球の機能を高めて風邪予防の効果がある他、体に入った有害物質を解毒したり、ストレス予防にも役立つとされています。

 

えんどう豆 スナップえんどう苗の育て方  ~エンドウのサヤと種(豆)を食べる品種~

収穫初期の若いえんどうを早採りし、さやごと食べるものは、すべて「さやえんどう」と呼びます。つまり、絹さやとスナップエンドウは、どちらも「さやえんどう」なんです。

肉厚でさやと実の両方を食べられるのが「スナップえんどう」です。ほかにも、「おおさやえんどう」や「砂糖ざや」などの種類があります。「スナックエンドウ」の別名でも知られています。両方の美味しいとこどり的に莢も実も柔らかく食べれるのがお得感満載の「スナップエンドウ」です。

 

莢を食べる→「サヤエンドウ」

実を食べる→「実エンドウ(グリーンピース)」

莢も実も食べる→「スナップエンドウ」

ちなみに...幼苗を食べる→「豆苗」

【スナップえんどう食べ方と栄養】

抗酸化作用のあるβカロテンや、カルシウムなどを多く含み、

健康効果も抜群の存在です。

 ゆでるのが一般的ですが、シンプルに焼くだけでも◎
茹でてマヨネーズで食べるサラダに良く合い、ほっくりプリッとした食感がたまりません。

【エンドウ豆は身近】

えんどうの若い実を「グリーンピース」、熟した実を「えんどう豆」と呼びます。グリーンピースは、しゅうまいの彩りに使われたり、豆ごはんにしたりと普段の料理でよく使われます。実は、えんどう豆はお菓子に使用されることも多く、えんどう豆の中でも「赤えんどう 豆」という種類は、みつ豆や豆大福に使われている“あの豆”の正体なんです。

 

【引っ張りだこエンドウ豆】

「えんどう」という植物は、成長の過程で、それぞれ違った楽しみ方ができるのが特徴です。成長初期の若いえんどうは「さやえんどう」として食べることができ、若い豆(実)は、さやから出して「グリーンピース」に、そして完熟した実は「えんどう豆」として収穫し、乾燥させれば長期保存できます。

現在、さやえんどう、グリーンピース、えんどう豆、それぞれの食べ方に適したさまざまな品種が栽培されるようになっています。それにともなって呼び名も複数になったため、違いがわかりにくくなっているかもしれません。

なお、節約食材として人気の「豆苗」は、えんどうの若い芽&つるなんです。

 

【エンドウ豆の起源】

『エンドウ』はマメ科の一年草です。
原種はメソポタミアの栄えた近東地方が起源だと一説では言われています。その後、地中海地方へ渡り、麦作の混植として利用され栽培が盛んに行われたようです。

マメ科ですから根につく根粒菌の働きで痩せた土地でも麦がよく育ち、そのため広く利用され品種も改良されたのでしょう。

 

【育て方】

初夏の味覚であるスナップエンドウ。スナップエンドウの品種には、

大きく分けて「つるあり」と「つるなし」の2種類が存在します。

これらの違いはその草丈にあり、

「つるあり」種は最終的に200cmほど、

「つるなし」種では50100cmほどに成長します。

スナップエンドウは酸性土壌を嫌うため、

露地栽培で育てる場合には、忘れずに酸度調整を行いましょう。

 植え付けの2週間前までには畑に苦土石灰を施し、1週間前までに元肥を混ぜ込むようにします。スナップエンドウをコンテナで栽培するときは、プランターには幅が60cm程度のものを使用します。

 

スナップエンドウは株間を30cmほど取って育てるため、

栽培したい株数に合わせてプランターを選ぶとよいでしょう。

 また、用土には野菜用培養土を利用する方法が手軽でおすすめです。

このとき、用土には適量の元肥を混ぜ込むようにしてください。

肥料追肥

気温が上がってきたら追肥を行います。

 露地栽培では株元に化成肥料を施し、同時に土寄せもしておきましょう。

 プランター栽培の場合では、このころから週に1、水やり代わりに希釈した液体肥料を与えるやり方が簡単です。

支柱

 春になってスナップエンドウのつるが伸びてきたら、

それを支える支柱を立てる必要があります。

 「つるあり」種では2mほどの支柱を立ててネットを張り、

「つるなし」種では1mほどの支柱を立てて、つるを絡ませましょう。

スナップエンドウのつるを伸ばしっぱなしにしていると、実つきが悪くなったり、

味が落ちたりします。

摘心整枝

 おいしい実を多く収穫するためには、摘心整枝を行いましょう。

 根元から伸びる親づる(主枝)と、

親づるから伸びる子づるは実つきがよいので残し、

子づるから分かれた孫づるは早めに摘心していきましょう。

 

こうすることで、栄養を分散させずに収穫を迎えることが可能になります。

 さらに、3月下旬以降に伸びたつるや、花つきの悪いつるも取り除いて整枝するようにしてください。同時に、日照不足が起こらないよう、それぞれのつるの伸びる方向を変え、誘引していくことも大切です。

収穫

スナップエンドウの開花から25日ほど経ち、莢が膨らむころになったら

収穫の適期です。

 タイミングを逃さないよう莢の様子をよく観察し、随時収穫を行うようにしてください。

 

収穫したスナップエンドウは、炒め物やサラダに利用することが可能です。

摘心と整枝をしっかりと行い、おいしいスナップエンドウを堪能してくださいね。

 

【おまけに】

関西ではえんどう豆=うすい豆

豆ご飯として食卓の彩を飾るえんどう豆ですが、関西地域ではえんどう豆のことを総じてうすい豆と呼ばれることがあるそう。しかし、うすい豆は和歌山県特産であるえんどう豆の一品種です。関西で食べられている豆はうすい豆なのですが、うすい豆は上品な甘さがあるため、関西の方がえんどう豆で炊いたご飯を食べると味の違いに驚く場合が多いのだとか。

 

 

ちびっ子も大丈夫 ピーマンの栄養

ピーマンの持つ栄養パワーこれから旬を迎えるピーマンを楽しみましょう!

収穫量が多く、使いたいときに収穫しやすいピーマンは、家庭菜園でも人気の野菜。

【ピーマンの楽しみ方】

ピーマンはトマトやじゃがいもと同じナス科の植物で、とうがらしの一種。私たちが食べている緑のピーマンは未熟なうちに収穫したものなので、苦味が強いですが、完熟すると赤くなって甘みが増し、青臭さが抜けて食べやすくなります。

カラーピーマンやバナナピーマンは完熟して色が緑から鮮やかな赤や黄色に変わり、苦みや青臭さが無くなってくれます。なので、完熟させたカラーピーマンなどは甘みが強いので子供たちもおいしく食べれるってことなんです!!

 【ピーマンの栄養】

抗酸化作用の強いエース級の栄養素、「ビタミンC」「ビタミンE」「カロテン」が揃っています。さらに、香り成分であるピラジンという栄養素には血液中の血小板の凝固を抑える働きと、ビタミンCが特に豊富なので肌や骨、血管を健康に保つ効果と血中コレステロール値を下げる効果があると言われています。

ビタミンCは1個におよそ80mgが含まれています。これはレモンと同等かそれ以上!ビタミンCはメラニン色素を分解する働きがあるので、夏の日焼け対策に十分摂りたい栄養ですね。加熱に弱いビタミンCですが、ピーマンに含まれているビタミンCは熱にも強いんです。これはビタミンPが一緒に含まれているからで、PはCを熱や酸化から守ってくれます。なので炒めたりしても十分ビタミンCが摂れるんです。また、ピーマンに含まれるビタミンAは、油で調理することで吸収率がアップします。

  • 緑色の強い味方
     ピーマンの緑色のもとである葉緑素(クロロフィル)はコレステロールが血管に付着するのを防ぎ、体外に排出するのを助ける働きがあります。また、ビタミンPが毛細血管の壁を丈夫にしてくれるので、高血圧、動脈硬化などの病気の予防にもなります。

ピーマンは熟すにつれて赤くなります。緑と赤のピーマンの栄養成分を比較すると、赤ピーマンは緑ピーマンに比べ、β-カロテンやビタミンCは2倍以上、ビタミンEは5倍以上にもなります。

 

【収穫ピーマンお料理レシピ】

・苦みの強い種とわたの部分をきれいに取り除いて調理すると食べやすくなります。

青臭さが気になるときはさっと湯通しや油通しする。色も鮮やかに!!

シャキシャキの食感を生かしたいときは繊維に沿って縦切りに、柔らかい食感にしたいときは繊維を断ち横に切るとよいです。

★ピーマンのきんぴら(ごま油で炒めて味付けするだけ)

★バター炒め(塩昆布で味付けゴマをふるだけ)

★炒めピーマンを酒・砂糖・醤油・鰹節で煮るだけ

★千切りピーマンごま油炒めにジャコを混ぜるだけ

★ピーマンと春雨 豚バラ炒めみそ味

 

■ピーマンの育て方

ピーマンの栽培で失敗しないためのポイントを紹介します。ピーマンは5~6月に植え付けし、早いものでは6月から収穫が可能。プランター栽培であれば9月ごろまで、露地栽培であれば10月ごろまで収穫を楽しむことができます。植え付けは5月上~中旬に行います。6月に入ってからでも遅くはありませんが、その分収穫は遅れます。ピーマンは寒さに弱いので、苗が根付くまでは寒冷紗などで保温するなど、防寒対策をしっかりと行うようにしましょう。

プランター

直径30cm以上または、65cm幅くらいの野菜用の深型プランターを用意します。

園芸専門店などで売られている安全で品質のよい野菜用の培養土を使います。水はけがよく、肥料は少し多めに入っているものがよいでしょう。

支柱

苗の植え付け時に立てます。120~150㎝の支柱を3本使う3本仕立てが一般的です。

ピーマンはタネから育てるのが難しいので、初心者の方は苗から育てることをおすすめします。苗の販売は4月から始まりますが、寒さで根が傷みやすいため、5月に入ってから購入する方がよいでしょう。


苗を選ぶときのポイントは、15~20cm程度の大きさで、蕾が付き、茎がしっかりしていること。接ぎ木苗もありますが、あえて接ぎ木苗を選ぶ必要はありません。

 植え付け後は、すぐに仮支柱をして茎を安定させ、苗を根付かせます。花が咲く前後で2本または3本に枝分かれするので、3本、多くても4本に仕立てます。葉が茂り過ぎて日当たりや風通しが悪くなると、実付きが悪くなるので、仕立てた後はわき芽を取り、整枝するようにしましょう。

病害虫対策

初心者が失敗しやすい大きな原因に害虫被害があります。特に、植え付け時と8月中旬から秋の後半にかけては被害が増えるので注意が必要です。アブラムシは新芽や葉の裏などに付きやすいので、定期的に観察し、見つけ次第、食品成分由来の薬品などを散布して防除しましょう。カメムシは防虫ネットなどをかぶせて、株に付かないようにします。

また、植え付けてからしばらくは立枯病に注意が必要です。立枯病は、特に高温多湿の条件での発生が多いので、プランター栽培の場合は水はけのよい土を使用し、水はけの悪い場所での露地栽培では高畝にして水はけをよくするようにしましょう。

一番花を摘む

植え付けてから早い段階で花が咲きます。ピーマンは若い実を収穫するのでそのままでも問題はありませんが、苗に負担がかかるので、初心者の方は、苗がしっかり根付くまでは1番花は取った方がよいでしょう。また、実がなるまでは水を切らさないように気を付けて水やりをします。
苗が安定していない時期は、花が咲いてもすぐに落ちてしまうことがありますが、それは自然に起こることですが、あまり長く続くようであれば原因を考えましょう。

収穫

花が咲いて2週間から20日くらいで収穫できるようになります。ピーマンは収穫せずに完熟させると黄色やオレンジ、赤へと色が変わりカラーピーマンになりますが、赤くなるまで着果させておくと株に負担がかかるため、早めに収穫するようにしましょう。

 

 

上記の点に気を付けて、ピーマンの栽培に慣れてきたら、複数株を育てて、一部の株で完熟させた黄色やオレンジ、赤色のカラーピーマンを育ててみるのもいいのではないでしょうか。サラダや炒め物など、家庭菜園で育てたピーマンで食卓を豊かに彩って、お楽しみください。

 

ダイエットにも最適なすび

ナスはトマトやピーマンと並び家庭菜園初心者におすすめの野菜です。

 

【なすびの花言葉・由来】

なすの花言葉は、「真実」「つつましい幸福」「希望」「優美」です。どれも大変前向きでポジティブな言葉ですね。なすは、花が咲いたら必ず実がなる、という結実性の良い野菜です。こうした性質から由来してつけられた花言葉です。また優美という花言葉は、ナスの紫色の花模様からつけられました。古くより、紫は、高貴な色の象徴とされてきたことから由来しています。原産国から中国を介して伝来してきた「なす」。初夏の時期に実を結ぶことから、当時の人々の間で、「夏味(なつみ)」「夏の実」と呼ばれました。この名前がなまり、現在の「茄子(なす)」となりました。ちなみに、関東では「なす」と呼ばれ、関西以西や北海道では「なすび」と呼ばれています。

【なすびの栄養】

ナスに含まれる水分は、実に全体の約94%ビタミンやミネラルが豊富な野菜だとは言い難いですが、ナスに含まれる栄養価は、ビタミンB群・Cなどのビタミン、カルシウム・鉄分・カリウムなどのミネラル成分、食物繊維などがバランス良く含まれる健康野菜です。極力、皮を残して調理したいナスの栄養面でのメリットは皮に含まれるナスニンです。

これには強い抗酸化力があり、がんや動脈硬化の予防効果があるとされ注目されている。老化予防や美容効果も期待できるだろう。また、ナスニンはアントシアニン系色素のポリフェノールであるため、眼精疲労の緩和にも効果があるとされている。

 

カリウムが豊富に含まれていることもナスの特徴です。カリウムには体の熱を逃がす働きがあるため、夏バテ解消のために食されることもあり、

加熱をすることでその働きが弱くなる特性がある。よって、夏の時期などに体を冷やしたいときには漬物やサラダなどの火を通さない料理や、加熱を控えめにする。逆に、体を冷やしたくないときには十分に火を通した焼きナス、天ぷら、炒め物などに料理するといった対応をすると良い。

一方、妊婦など体を冷やしてはならない人は、多量のナスを食べることを控えた方がよいでしょう。

また、ナスの栄養価は高くないと先述したが、それを逆手にとる方法もある。体積が大きく、カロリーの低いナスはダイエット食としてもオススメです。ダイエットを考えている方は、料理の中に積極的にナスを取り入れることで、満腹感を得られつつカロリーの摂取を抑えることができます。

【収穫なすび お料理レシピ】

焼いて良し、お浸しにしても良し、漬物も絶品。他にも様々な料理のバリエーションのあるナス。調理の際には、極力皮を残すとよいでしょう。

★茄子南蛮(甘酢ダレが良く合います)

★茄子とひき肉の味噌チーズ焼き

★ナスたっぷり 野菜と挽肉のドライカレー

★茄子の揚げおひたし(揚げなくてもフライパンでOK)

★茄子のベーコン巻フライ

 

■なすびの育て方

種から育てることができます。ただし、育苗には80~90日かかります。発芽には20~30度の温度が必要なため、温室などの加温できる設備も必要になりますので、

ナスは苗から育てるのがおすすめです。
良い苗
➢ 子葉がついていて、本葉も7~9枚あるもの。
➢ 葉が大きく、厚みがあり、色が濃いもの。
➢ 茎が太く、節と節の間が詰まっていて、全体的にがっしりとした感じがするもの。
➢ 葉や茎に傷がなく、病害虫の痕跡もないもの。
➢ つぼみがついていたり、一番花が咲いていたりするもの。

ナスは根が広がる植物ですので、多くの水を必要とする植物です。鉢やプランターは深いものを用意する必要があります。

鉢の場合には、直径が30cmある10号の深鉢を選びましょう。鉢1個に対して、植え付ける苗は1本です。
プランターならば、深さが30cmある深底プランターを用意しましょう。深さ30cm×長さ60cm×奥ゆき25cmの容量30リットルのプランターならば、2株育てられます。

市販の野菜用培養土を利用すると簡単です。土の酸度を調整する必要がなく、元肥も含まれているので、そのまますぐに使えます。ただし、ナスは連作障害が起きるので、新しい培養土を使うようにしてください。
どうしても、古い土を使用したい場合には、必ず消毒してから使うようにしましょう。消毒後に、元肥となる肥料を混ぜてください。また、ナスは酸性の土に弱いので、苦土石灰も忘れずに混ぜましょう。

植付け

植え付けは、4月下旬から5月中旬がよいでしょう。1~2時間前に水やりをして、ポットから出した時に、根鉢が壊れないようにしておきます。
➢ 鉢植えの場合
用意した鉢の底にネットを敷き、鉢の底全体が隠れるくらいに鉢底石を入れます。鉢の縁から2~3cm下まで用土を入れます。
真ん中に、苗の根鉢全体が入るくらいの穴を開けます。そこに水を静かに注ぎこみます。水が染みこんだら、ポットから苗を取り出して、穴に入れます。周りの土を寄せて、根鉢が見えないようにしてください。
鉢の底から水が出てくるまで、たっぷり水を与えましょう。
➢ プランターの場合
プランターの底が見えなくなるくらい鉢底石を入れます。鉢底石はならしておきましょう。
プランターの縁から2~3cm下まで用土を入れます。苗を植える場所に、根鉢全体が入るくらいの穴を開けます。複数の苗を植える場合には、間を30cmくらい空けましょう。
穴に水を注ぎこみ、水が染みこんだら、苗をポットからはずして入れます。根鉢が見えなくなるまで、周りの土を寄せましょう。鉢の底から水が出てくるまで、たっぷり水を与えてください。植え付けの後、鉢植えもプランターも1~2週間は土が乾かないように水やりしてください。

支柱

ナスを上手に育てるためには支柱が必要です。実の重みで枝が下がらないようにするためです。そこで、植え付けたすぐ後に、苗1つに対して支柱を1本立てます。
支柱には、太さ2cm、長さ150cmくらいの棒を用意しましょう。苗から少し離れた場所に、プランターや鉢の底につくまでしっかり差し込み、まっすぐ立つようにします。
支柱を立てたら、支柱と苗を紐などでゆるく結び付けておきましょう。

一番花の実ができてきたら、支柱を組むタイミングです。ベランダなどの風が強い場所で育てている場合には、支柱もがっしりと丈夫に組むようにしてください。
➢ 鉢植えの場合
最初に立てた支柱と同じ150cmの棒を2本用意し、最初の支柱を中心として円錐状になるように挿します。3本の支柱が交差したところを、紐やテープなどでしっかり止めましょう。
➢ プランターの場合
最初に立てた支柱と同じ150cmの棒を3~6本用意します。支柱の組み方は、合掌型、交差型などいろいろあります。置き場所にあわせて組んでください。安定性の点では合掌型が優れているでしょう。斜めに1本追加すると、安定性がさらに増します。
主枝が伸びてきたら、支柱へ紐などを使って誘導してください。一番花のすぐ下の枝を1~2本、側枝とし、主枝とともに自由に枝を伸ばします。側枝も伸びてきたら、支柱に誘導し、支柱でしっかり支えるようにしてください。側枝の下に出てくるわき芽は摘みましょう。

日光

できるだけ日当たりのよい場所でナスを育てましょう。日光が不足すると、花付きも実のなりも悪くなってしまいます。全体的に色が薄くなったり、生育スピードが悪かったりする場合には、日光の不足が考えられますので、置き場所を変えましょう。
また、ナスの葉は大きく、茂ってくると風通しが悪くなりやすいので、日当たりだけでなく、風通しもよい場所を選んでください。

肥料

苗を植え付けて2週間くらいたったら、追肥を始めましょう。化成肥料の場合には2週間に1度、液体肥料の場合には1週間に1度くらいの頻度で与えるとよいでしょう。肥料は、株のすぐそばではなく、少し離れた場所に施してください。
ナスは「肥料食い」と呼ばれる植物なので、肥料切れを起こさないことが大切です。以下に、肥料が足りているときの植物の様子をご紹介しますので、肥料が十分かどうかの目安にしてみてください。実がなり始めたら特に、植物の状態をこまめにチェックしましょう。

水やり

土の表面が乾いたら水やりです。ナスは水を好む植物ですが、それでも鉢やプランター内の土が常に湿っている状態では根が傷んでしまいます。そこで、表土を触って乾いているかどうかチェックするようにしてください。
水やりは早朝に行うと最もよいでしょう。気温が高くなってしまった日中の水やりは避けてください。もし、朝に水やりしても夕方には土が乾いているようでしたら、夕方にも水やりしてください。ナスは、観葉植物と同様、霧吹きで葉に水を与える「葉水」も喜びます。収穫

ナスは、開花から20~25日くらい経ったら収穫できるようになります。ナスの代表的な品種である長卵形品種ならば、長さが10~13cmになったら収穫です。気温がまだ低い早朝のうちに、よく切れるハサミで実を切り取りましょう。
せっかくなったのだから、なるべく大きくなるまで置いておきたいかもしれませんが、そうすると株が疲れるので、かえって収穫量が減ってしまいます。特に最初の実は株を成長させなければなりませんので、小さいうちに収穫してください。
味も若いうちに収穫したほうが柔らかくて美味しいです。

 

ことわざ「茄子の花と親の意見は千に一つの仇はない」

なすは花が咲けば必ず実をつける結実性の良い植物。その姿を模して「親が、わが子を思って、忠告することは必ず役に立つことだから、親の意見をよく聞こう」という教えです。

きゅうり みずみずしさが決め手のきゅうりは家庭菜園向き

サラダには欠かせない存在の「きゅうり」は夏を代表する野菜。家庭菜園では人気の野菜の一つです。最大の特徴は「植え付けから収穫まで約2ヶ月」と非常に短く、また収穫量もそこそこ多い、と家庭菜園の楽しみを最大限味わうことが出来る野菜です。

【きゅうりの花言葉・由来】

きゅうりと言えば野菜のイメージが強いですが、かわいい花を咲かせるそんなきゅうりの花言葉は「洒落」「気が利いている」です。

さっと散って、実を残す。

さっぱりしていて、執着しない。

しかも、美味しい実を残していく気配り上手。

また、きゅうりの花の香り雄花はバニラのような甘い香りがするんですよ。

雌花はそんなに香らないから不思議です。甘い香りも楽しませてくれて、美味しい野菜を実らせてくれる。確かに「気が利いている」という花言葉がぴったりです。

ただし、この香りは虫を引き寄せます。

虫が苦手な人は、雄花を見つけたらすぐ切ってしまうのがおすすめです

 

きゅうりの原産地はインド西北部。インドでの栽培は3000年以前に始まり、西アジアには紀元前10世紀ごろに定着したと推定されています。その後、文化の交流に伴って西方に伝播して世界各地に伝わって栽培されるようになり、それぞれの地域で品種が成立していきました。

わが国への渡来は10世紀以前とされていますが、その頃きゅうりは薬物として利用されたらしく、野菜としては重要視されていなかったようです。

きゅうりが野菜としての地位を占めるようになったのは、江戸時代の末期ごろであろうといわれています。

【きゅうりの栄養】

きゅうりの効能としては、利尿作用や熱とりなど体の調子を整える効果があると言われています。じめじめとした梅雨時期のむくみ、だるさや消化不良の解消、真夏の食欲増進、夏バテ解消などに旬の野菜きゅうりは、ビタミンCやミネラル分を含有しますが、残念ながら全体の約90%以上が水分のため、栄養に関しては期待することができません。ちなみにギネスブックで「世界一栄養がない果実」として認定されているそうです。

 

【収穫きゅうり お料理レシピ】

きゅうりの特徴は何と言っても、他の野菜に比べもっとも高い値を示す水分と香りにあると思います。きゅうりの香りで食欲をそそられ、食べたときのシャキッとした食感を楽しみます。

また、水分が多く、糖度や栄養価は他の野菜と比較しても少ないですが、その「くせのなさ」が、漬物や和食、洋食、中華とさまざまな料理にマッチする「使いやすい野菜」として重宝されています。

 

★さつま揚げときゅうりのポテトサラダ

~青のり、お塩、マヨネーズでいただく、風味たっぷりのサラダ~

★きゅうりとキャベツのツナサラダ

★ボリューム満点鶏むね肉のモッツァレラバンバンジー

★一口大きゅうりとミンチ肉のピリ辛醤油炒め

★たくあんホウレン草スパムきゅうりの海苔巻きキンパ

■きゅうりの育て方

きゅうりの花の開花時期は、6~8月ごろ。きゅうりは直径3センチくらいの可愛らしい黄色い花を咲かせます。きゅうりには雄花と雌花があり、実がなるのは雌花の咲いたあとです。ただし、きゅうりは単為結果という特徴を持っていて、雄花と雌花が受粉しなくても実をつけます。

きゅうりには、ツルを上に伸ばしていくタイプと、ツルを地を這うように伸ばしていくタイプがあります。地這いのきゅうりは、支柱を立てないでよいのが便利なところ。ただし、ベランダなど限られた場所でのプランター栽培によいのはツルを上に伸ばしていくタイプでしょう。きゅうりは品種によってそれほど味は変わりませんが、見た目のバリエーションはさまざまです。スーパーではあまり出回っていない品種を育てられるのが家庭菜園のよいところ。

きゅうりをプランター栽培する場合、土の容量が20リットル以上になる大きめのプランターを選びましょう。20リットルの容量につき一本のきゅうりの苗を植えます。土を入れたプランターにきゅうりの苗を植え付けます。

きゅうりは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の野菜用の土を利用しても便利です。きゅうりはややアルカリ性土壌でよく育ちます。植え付ける2~3週間くらい前に苦土石灰を施して寝かしておきましょう。また植え付ける一週間くらい前に腐葉土などの肥料を元肥として土に混ぜておきましょう。

肥料

きゅうりは肥料を好む植物なので、こまめに肥料を施すことが育て方のポイントとなります。はじめに苗を植え付ける際に、元肥として穏効性の固形肥料を与えましょう。そして、きゅうりがぐんぐん成長しつるを30センチくらいに伸ばしてきたころから、追肥をおこないます。追肥の方法としては、だいたい2週間に一度のペースで、液体肥料を施しましょう。生育に応じて、追肥にも元肥と同じ穏効性の固形肥料を与えてもよいでしょう。

支柱

きゅうりに支柱を立てるときは、きゅうりの株の根っこを傷めないように端っこに突き刺すように支柱を立てましょう。きゅうりが成長してツルを伸ばすにしたがって、誘引しながら支柱に麻ひもなどで軽くツルを固定しましょう。

きゅうりは、「水で育てる」と言われるくらい水を好む植物で、乾燥を苦手とします。きゅうりのプランター栽培には毎日水やりすることが育て方のコツです。とくにベランダなどよく日の当たるところで管理するときは、きゅうりが乾燥していないかこまめにチェックしましょう。真夏の暑い時期の水やりは、朝夕の気温が低い時間におこないましょう。昼間の気温の高い時間に水やりすると、水やりした水がプランターのなかで温まり、きゅうりの根っこを傷めてしまうことがあります。

日当たり

きゅうりは、日当たりのよい風通しのよいところを好む植物です。夏野菜なので、太陽の日差しを浴びることでぐんぐんと育ちます。きゅうりを植えたプランターは、日当たりのよいところで管理しましょう。ベランダなど日差しをさえぎるものの少ないところがおすすめです。

摘芯

きゅうりは、摘芯をおこなうと収穫量がアップします。摘芯と聞くと難しいイメージがありますが、実際に摘芯をおこなってみると意外と簡単です。摘芯はきゅうりの成長に伴っておこないます。まず、きゅうりのツルが伸びてきたら、はじめの5節までに出ている側枝や雌花をすべて摘み取って摘芯します。その後さらにきゅうりのツルが伸びてきたら、すべての側枝の先端を、葉っぱを2枚くらい残して先端を摘芯します。摘芯をおこなうと、きゅうりが縦横無尽にツルを伸ばすのを防ぐことができるので、ベランダなど限られた場所でプランターで育てるときに便利です。また摘芯をおこなうと余計なところに栄養分がまわらず、きゅうりの実付きがよくなります。足元にある葉っぱも少し整理しましょう。

きゅうりの病気

つるわれ病

きゅうりがつるわれ病にかかると、株元の葉っぱが日中しおれる症状があらわれます。はじめのうちは、夜間には回復するのですが、しばらくするとしおれは上部の葉っぱに広がり、やがて葉っぱは黄色く変色し枯れてしまいます。それに伴い茎に縦のひびわれが入り、白や茶色のかび状の病斑部があらわれます。つるわれ病はかびを要因とする病気です。きゅうりの水やりの際に土が葉っぱに飛び散らないように与える、きゅうりの枯れた葉っぱをこまめに摘み取るなどして、きゅうりをつるわれ病から守りましょう。

べと病

きゅうりにはべと病が発生することがあります。きゅうりがべと病にかかると、葉っぱに薄い黄色っぽい小さな斑点があらわれます。次第に斑点は、褐色へと変化していき大きくなります。病斑部が大きくなってくると、光合成を妨げきゅうりの生育が阻害されます。べと病を見つけたらすみやかに葉っぱを切り取って駆除しましょう。

害虫等

きゅうりには、アブラムシが発生しやすいです。アブラムシは春の気温が上がってくると同時に発生しやすくなる害虫です。アブラムシは、きゅうりの葉や茎に寄生して、きゅうりの栄養素を吸ってしまいます。アブラムシは一匹の大きさは小さいですが、群れで発生することが多いので、あっという間に栄養素を吸い尽くしてしまいます。また、アブラムシの排泄物は甘い香りがしてほかの病害虫を引き起こすことがあります。アブラムシを見つけたら、二次被害を防ぐためにもすみやかに駆除しましょう。その他ウリハムシ、ハダニ等の害虫にも注意が必要です。

 

以上のことをふまえて、シャキシャキとしたみずみずしいきゅうりを堪能してください。