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きゅうり みずみずしさが決め手のきゅうりは家庭菜園向き

きゅうり みずみずしさが決め手のきゅうりは家庭菜園向き

サラダには欠かせない存在の「きゅうり」は夏を代表する野菜。家庭菜園では人気の野菜の一つです。最大の特徴は「植え付けから収穫まで約2ヶ月」と非常に短く、また収穫量もそこそこ多い、と家庭菜園の楽しみを最大限味わうことが出来る野菜です。

【きゅうりの花言葉・由来】

きゅうりと言えば野菜のイメージが強いですが、かわいい花を咲かせるそんなきゅうりの花言葉は「洒落」「気が利いている」です。

さっと散って、実を残す。

さっぱりしていて、執着しない。

しかも、美味しい実を残していく気配り上手。

また、きゅうりの花の香り雄花はバニラのような甘い香りがするんですよ。

雌花はそんなに香らないから不思議です。甘い香りも楽しませてくれて、美味しい野菜を実らせてくれる。確かに「気が利いている」という花言葉がぴったりです。

ただし、この香りは虫を引き寄せます。

虫が苦手な人は、雄花を見つけたらすぐ切ってしまうのがおすすめです

 

きゅうりの原産地はインド西北部。インドでの栽培は3000年以前に始まり、西アジアには紀元前10世紀ごろに定着したと推定されています。その後、文化の交流に伴って西方に伝播して世界各地に伝わって栽培されるようになり、それぞれの地域で品種が成立していきました。

わが国への渡来は10世紀以前とされていますが、その頃きゅうりは薬物として利用されたらしく、野菜としては重要視されていなかったようです。

きゅうりが野菜としての地位を占めるようになったのは、江戸時代の末期ごろであろうといわれています。

【きゅうりの栄養】

きゅうりの効能としては、利尿作用や熱とりなど体の調子を整える効果があると言われています。じめじめとした梅雨時期のむくみ、だるさや消化不良の解消、真夏の食欲増進、夏バテ解消などに旬の野菜きゅうりは、ビタミンCやミネラル分を含有しますが、残念ながら全体の約90%以上が水分のため、栄養に関しては期待することができません。ちなみにギネスブックで「世界一栄養がない果実」として認定されているそうです。

 

【収穫きゅうり お料理レシピ】

きゅうりの特徴は何と言っても、他の野菜に比べもっとも高い値を示す水分と香りにあると思います。きゅうりの香りで食欲をそそられ、食べたときのシャキッとした食感を楽しみます。

また、水分が多く、糖度や栄養価は他の野菜と比較しても少ないですが、その「くせのなさ」が、漬物や和食、洋食、中華とさまざまな料理にマッチする「使いやすい野菜」として重宝されています。

 

★さつま揚げときゅうりのポテトサラダ

~青のり、お塩、マヨネーズでいただく、風味たっぷりのサラダ~

★きゅうりとキャベツのツナサラダ

★ボリューム満点鶏むね肉のモッツァレラバンバンジー

★一口大きゅうりとミンチ肉のピリ辛醤油炒め

★たくあんホウレン草スパムきゅうりの海苔巻きキンパ

■きゅうりの育て方

きゅうりの花の開花時期は、6~8月ごろ。きゅうりは直径3センチくらいの可愛らしい黄色い花を咲かせます。きゅうりには雄花と雌花があり、実がなるのは雌花の咲いたあとです。ただし、きゅうりは単為結果という特徴を持っていて、雄花と雌花が受粉しなくても実をつけます。

きゅうりには、ツルを上に伸ばしていくタイプと、ツルを地を這うように伸ばしていくタイプがあります。地這いのきゅうりは、支柱を立てないでよいのが便利なところ。ただし、ベランダなど限られた場所でのプランター栽培によいのはツルを上に伸ばしていくタイプでしょう。きゅうりは品種によってそれほど味は変わりませんが、見た目のバリエーションはさまざまです。スーパーではあまり出回っていない品種を育てられるのが家庭菜園のよいところ。

きゅうりをプランター栽培する場合、土の容量が20リットル以上になる大きめのプランターを選びましょう。20リットルの容量につき一本のきゅうりの苗を植えます。土を入れたプランターにきゅうりの苗を植え付けます。

きゅうりは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の野菜用の土を利用しても便利です。きゅうりはややアルカリ性土壌でよく育ちます。植え付ける2~3週間くらい前に苦土石灰を施して寝かしておきましょう。また植え付ける一週間くらい前に腐葉土などの肥料を元肥として土に混ぜておきましょう。

肥料

きゅうりは肥料を好む植物なので、こまめに肥料を施すことが育て方のポイントとなります。はじめに苗を植え付ける際に、元肥として穏効性の固形肥料を与えましょう。そして、きゅうりがぐんぐん成長しつるを30センチくらいに伸ばしてきたころから、追肥をおこないます。追肥の方法としては、だいたい2週間に一度のペースで、液体肥料を施しましょう。生育に応じて、追肥にも元肥と同じ穏効性の固形肥料を与えてもよいでしょう。

支柱

きゅうりに支柱を立てるときは、きゅうりの株の根っこを傷めないように端っこに突き刺すように支柱を立てましょう。きゅうりが成長してツルを伸ばすにしたがって、誘引しながら支柱に麻ひもなどで軽くツルを固定しましょう。

きゅうりは、「水で育てる」と言われるくらい水を好む植物で、乾燥を苦手とします。きゅうりのプランター栽培には毎日水やりすることが育て方のコツです。とくにベランダなどよく日の当たるところで管理するときは、きゅうりが乾燥していないかこまめにチェックしましょう。真夏の暑い時期の水やりは、朝夕の気温が低い時間におこないましょう。昼間の気温の高い時間に水やりすると、水やりした水がプランターのなかで温まり、きゅうりの根っこを傷めてしまうことがあります。

日当たり

きゅうりは、日当たりのよい風通しのよいところを好む植物です。夏野菜なので、太陽の日差しを浴びることでぐんぐんと育ちます。きゅうりを植えたプランターは、日当たりのよいところで管理しましょう。ベランダなど日差しをさえぎるものの少ないところがおすすめです。

摘芯

きゅうりは、摘芯をおこなうと収穫量がアップします。摘芯と聞くと難しいイメージがありますが、実際に摘芯をおこなってみると意外と簡単です。摘芯はきゅうりの成長に伴っておこないます。まず、きゅうりのツルが伸びてきたら、はじめの5節までに出ている側枝や雌花をすべて摘み取って摘芯します。その後さらにきゅうりのツルが伸びてきたら、すべての側枝の先端を、葉っぱを2枚くらい残して先端を摘芯します。摘芯をおこなうと、きゅうりが縦横無尽にツルを伸ばすのを防ぐことができるので、ベランダなど限られた場所でプランターで育てるときに便利です。また摘芯をおこなうと余計なところに栄養分がまわらず、きゅうりの実付きがよくなります。足元にある葉っぱも少し整理しましょう。

きゅうりの病気

つるわれ病

きゅうりがつるわれ病にかかると、株元の葉っぱが日中しおれる症状があらわれます。はじめのうちは、夜間には回復するのですが、しばらくするとしおれは上部の葉っぱに広がり、やがて葉っぱは黄色く変色し枯れてしまいます。それに伴い茎に縦のひびわれが入り、白や茶色のかび状の病斑部があらわれます。つるわれ病はかびを要因とする病気です。きゅうりの水やりの際に土が葉っぱに飛び散らないように与える、きゅうりの枯れた葉っぱをこまめに摘み取るなどして、きゅうりをつるわれ病から守りましょう。

べと病

きゅうりにはべと病が発生することがあります。きゅうりがべと病にかかると、葉っぱに薄い黄色っぽい小さな斑点があらわれます。次第に斑点は、褐色へと変化していき大きくなります。病斑部が大きくなってくると、光合成を妨げきゅうりの生育が阻害されます。べと病を見つけたらすみやかに葉っぱを切り取って駆除しましょう。

害虫等

きゅうりには、アブラムシが発生しやすいです。アブラムシは春の気温が上がってくると同時に発生しやすくなる害虫です。アブラムシは、きゅうりの葉や茎に寄生して、きゅうりの栄養素を吸ってしまいます。アブラムシは一匹の大きさは小さいですが、群れで発生することが多いので、あっという間に栄養素を吸い尽くしてしまいます。また、アブラムシの排泄物は甘い香りがしてほかの病害虫を引き起こすことがあります。アブラムシを見つけたら、二次被害を防ぐためにもすみやかに駆除しましょう。その他ウリハムシ、ハダニ等の害虫にも注意が必要です。

 

以上のことをふまえて、シャキシャキとしたみずみずしいきゅうりを堪能してください。

 

 

yasai

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