ハイブッシュ系は樹形がコンパクトで気品ある感じです。
葉がつるつるしており繊細な感じがしたらハイブッシュ系。
収穫時期は、シーズン前半は6月~7月です。
ハイブッシュ系は、ノーザンハイブッシュ系とサザンハイブッシュ系の2つの系統に分けられています。
ブルーベリー品種改良の歴史は寒冷地栽培向きのノーザンハイブッシュ系からはじまり、後に「暖地でも栽培できるハイブッシュ系」を開発しようというプログラムから誕生したのが「サザンハイブッシュ系」です。
ノーザンハイブッシュ系は寒冷地に適した系統で、果実は酸味系で大粒性。舌触りは繊細で滑らかです。
ブルーベリーは目に良いなどと言われていますが、含まれるアントシアニンの効果は膀胱炎などの治療・予防、最近の研究では花粉症にも効果があるとわかりました。
ブルーベリーは、果物や野菜の中でも食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維が多い果物の筆頭に挙げられるバナナですが、ブルーベリーには、そのバナナを上回る豊富な量の食物繊維が含まれています。含有量で比べると、バナナの約2.5倍もあるのです。しかも、不溶性食物繊維と水溶性の食物繊維の両方が含まれている実力派。可愛い小さなひと粒に、食物繊維がダブルで詰まっているなんて、とても優秀な果実ですね。
一般的にハイブッシュ系は、自家結実性があり1本でも実をつけます。
(他家受粉させたほうが実は大きくなります。)
果実品質にたいへん優れ、生食ブルーベリーの醍醐味ともいえる
『酸味と甘みとの調和』を感じさせます。
★育て方★
通常は日当たりのよい場所で管理しますが、冷涼な気候を好む為、夏場は直射日光の当らない涼しい半日陰程度の場所で育てます。西からの日差しをさえぎるようにします。(木陰などが最適)。9月中旬~12月上旬の秋植えか、3月頃の春に植えるのが最適です。暖地では真冬に植え付けしても大丈夫。寒冷地では春植えをおすすめします。
【鉢での栽培】
春から夏にかけては鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬場は鉢土の表面が乾いたら軽く与えます。
※夏場の乾燥は、果実がしぼんで落ちてしまう原因になりますのでご注意ください。
落葉している冬はほとんど水は欲しがらなくなるので、土が乾きにくくなります。そんな時期は水の与えすぎになりやすいので、土が乾いたら水を与え、根ぐされに注意してください。
【肥料】
3月と収穫後に一般的なブルーベリーの肥料(果樹用肥料等)与えます。
12~2月に寒肥として有機肥料(油粕や牛ふんなど)を与えます。。
病害虫はほとんどつきません。まれに高温多湿になるとイラガが発生しますので、発生したら殺虫剤で駆除します。
剪定は、ほとんど必要ありません。混み合った枝や古くなった細枝を落とす程度で大丈夫です。自然樹形をお楽しみください。
「ブルーベリーの実は、引っ張るのでなく、粒の付け根部分を上とか下に向けるように、粒の先を上か下に倒すような気持ちで採ると”ポロン”と上手い具合に収穫出来ます。それとブルーベリーの皮は薄いので、手の力を抜いて1粒づつ優しく摘み採ってください」
掌に軽く小山を作るくらいを片手に盛って、それを一気に口の中へ放り込みます。
「どうでしょう」パクパクプチプチ。モグモグモグ。ゴクリ。ふ~。弾ける1粒1粒がとても不思議な味。甘味や酸味が上手く交じり合って、満足満足。しかしこんな贅沢な食べ方が出来るのも自家栽培の醍醐味ではないでしょうか。
以上のことを踏まえて無農薬でも育てやすい可愛いブルーベリーを是非育ててみましょう。